貯蓄から資産形成する時代へということで、積極的な資産投資への動きを応援すためにできたNISA。NISA制度を含めて今後の投資に関する税制がどのように変化するのか注視していかないといけません。

景気の循環のことを考えると東京オリンピックが終わると景気が悪くなるのではと言われています。その時に今の優遇制度はどうなるのでしょうか?

あくまでも予想ですが、戦後の証券税制の変遷からいっても、枠が拡大されたNISA のようなものが出てきたり、軽減措置の復活などが行われるのではないかと思います。

たぶん極端な政策転換はないだろうとしても、NISAが終わるとこのことも考えておかないといけません。

制度の期限は10年間しかない。NISAは永遠に使える制度ではなく、投資可能期間が決まっています。2014年1月1日から2023年12月31日の10年間です。

ただ2023年に金融商品に投資した場合は2027年までの5年間非課税で保有することができるようになっています。

ではNISA口座の非課税期間が経過した場合にどうしたら良いかをお話ししたいと思います。一つは特定口座に移管してしまうことです。

非課税期間が終了すると、同時に’特定口座に移動(移管)する方法です。特定口座とは、上場株式などの金融商品の取引で得られた年間の損益を計算してくれる口座です。

売買等の利益から税金を天引きする源泉徴収のあるなしを教えてくれたり、年間取引報告書を作成してくれたりします。

もう一つはよく年以降の非課税枠に移すことです。この方法はロールオーバーといいます。現在投資している金融商品を引き続き非課税で運用できます。

ロールオーバーの上限の金額は120万円の上限を超過していても、全てよく年の非課税投資枠に移すことができるようになっています。

ただし新規に非課税で投資できる枠は、従来通りですから、写した金融商品の時価が120万円超えている場合には、新たな投資をすることができません。

逆に、写した金融商品の時価が120万円より少ない場合は差額分、新規に登録できるようになっています。

NISA口座を持っておくことは特定口座に移す、ロールオーバーするの二つの選択肢があるのですね。

次に含み益(利益)が出ていて、売ろうと思った場合はどうしたら良いのでしょうか?

2014年に購入した金融資産は含み益(利益)が出ている可能性が高いです。

まだまだ値上がりしそうな時などは売却しにくいですよね。自分で運用当初より、資産が増えたという実感が持てた方は利益確定することも有効な手段です。

またこういうケースもありますので、参考にしてください。

2014年に100万円で購入した金融資産が2018年に80万円まで下がっていたとします。

この場合は80万円が取得単価になります。そしてこの80万円の金融商品が100万円まで回復しました。このタイミングで売却位したら、20万円値上がりしたとみなされ、結果的には課税されることになってしまうのです。

一番最初に100万円で買ったものを、100万円で売却しても儲けは出ていないむしろ、税金がかかることで損をする状況もあるということです。

絶えず投資は勉強しておかないといけないと思います。頑張りましょう。