NISA口座で投資を始めた時は、きちんとNISA口座と通常の課税講座を別けて考えていたのに、時間の経過とともに、どちらでしようか迷ってしまうことも出てくるのではないでしょうか。
そのためにポートフォリオを考えましょう。
*ポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)
基本、NISA口座と課税口座は別々の口座だと思っておくとよいでしょう。
ひとまとまりとして考えてしまった場合、NISAは期限付きで非課税なのですから目的が違う使い方をしたほうがいいでしょう。
2つの口座があると思って投資をすればいいのです。NISA口座でバリュー株70万円分、高配当株を50万円買うためなどと目的を作っておくことが大切です。
では課税口座ではどんな金融資産の組み合わせをしたらよいのでしょうか?
パターン1(2~3%手堅く増やす)
パターン2(5~6%確実に増やす)
パターン3(10~12%大きく増やす)
この3パターンに分けて考えてみようと思います。
パターン1では投資の内訳を、株式を国内と海外で15%、外国債権を10%含め、国内債権を6%くらい含めて手堅く運用する。
パターン2は、国内株式、外国株式、国内債権、外国債権をバランス良く均等に運用する
パターン3は国内株式を60%、外国債権を20%、外国株式と国内株式に10%ずつ強気な運用をする
こういう具合に、NISA口座と課税講座を分けて考えて、それぞれの役割をもたして投資を行うことがリスク管理にもなります。
パターン1は手堅いやり方ですし、パターン3は利益は大きくなるかもしれませんが、リスクも大きいという訳です。
どういうバランスで投資をするのかはご自身で判断してください。
何もかもごっちゃ混ぜで、投資をすると全てがダメになるようなポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)はやってはいけません。
NISAの残念なところ
NISAは非課税なところは大変魅力的な制度だと思います。しかしNISAは対象となる金融商品しか購入することができません。
ポートフォリオしようとすると一般口座を作らないとできないところがある。投資初心者の方は堅いと言われる国債や公社債投資信託を購入したいのではないでしょうか?
それができないNISAの制度には不満が残る。
NISAだけで運用しようとすると、リスクの分散ができない。初心者に投資をしてみませんかと声をかけ、リスクは自分で負ってください。
というだけでなく、リスクの分散をきちんとできない制度なところは残念です。またいい制度が生まれることを期待したいです。
株主優待が魅力の銘柄はNISA口座に入れるのは正解か?
このこともみなさん意外と知らない方多いかもと思ったのでお話ししておきます。
株主優待を目的でNISA口座を作りませんかという勧誘もあるようですが、株主優待は課税対象になるため、NISA口座に入れていっても課税の対象になってしまいます。
せっかくの株主優待が課税対象になるのを知らずにNISA口座を作ったら悲しいので注意してください。
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