債券投資は株などと比較したら手堅い投資先だということがわかっていただけたかと思います。その堅い債券投資の中でも、さらに安全だと言われているのがアメリカが発行する米国債券です。

今回は米国債券をテーマに進めていこうと思います。

安全、安全といって、まるでリスクがないかのように思われると困ります。その辺のこともきちんとお話しないといけません。

米国債券のデメリットは、

* 購入する際にまとまったお金が必要
* 購入後に、円高になってしまうと為替損益が出てしまう
* 購入するときにかかる為替コストが高い
* 安定しているとはいえ、債務不履行(デフォルト)の可能性はある

次はメリットについてです。

* リターンが2%以上期待できる
* 円高の時に円建てで購入すれば、円安になれば為替損益も得られる
* 米国債であれば格付けが高く、債務不履行(デフォルト)する可能性が少なく元本が戻ってくる可能性が高い
* 国内投資ばかりでなく、米国債を持つことで、リスクを分散できる

以上が米国債のデメリットとメリットです。比較検討して投資するかどうか決めてください。興味があれば次も読んでみてください。

米国債を購入するのであれば、新規に発行されるものではなく、すでに発行されている(既発債)という米国債の「ゼロクーポン債」をおすすめします。

米国ゼロクーポン債は、償還日(満期)まで保有するのであれば、購入時に手数料相当分を支払った形になり、その後の手数料はかかりません。

通常なら「販売手数料」や「信託報酬」といった手数料のことも気にしなければなりません。しかしこの米国債ゼロクーポン債なら手数料のことを気にしなくて済みます。このようにコスト面からも有利だと思います。

あと米国債をどういう風に管理されるかなのですが、売り買いを積極的にするのは上級者向きかもしれません。ここですすめるのは満期日まで寝かせておく方法です。

満期日まで証券会社に管理してもらうのです。これを「保護預り」といいます。この制度は証券会社が責任を持って預かってくれるため、自ら管理する手間はありません。簡単です。

預けていた証券会社が倒産しても、大丈夫だそうです。保護預かりは会社とは別感情で保管されているため債券自体は影響を受けないのです。

米国ゼロクーポン債、いい感じの投資先ですよね。ただこの満期まで寝かしておく方法いいのですが。かなり資金的に余裕がある方向きかなあと思います。

購入してから約30年後に償還を迎えるのです。35歳からはじめて、30年後ということはもう老後って感じですかね。

その間子育て、子供さんの進学などお金が入りような時にも保管しておくということになりますから、ちょっと大変かなあと思います。

でも必ず、持っておかないといけないわけではないですから、いざとなったら為替損益などでないように、売却すればいいので、何が何でも持っておかないといけないものではないので、安心してください。

この米国ゼロクーポン債などは、証券会社にとって儲かる商品ではないのか、進められることはないみたいです。いい投資先はなかなか教えてもらえないのかもしれませんね。